笹山遺跡(ささやまいせき)は、縄文時代(じょうもんじだい)中(ちゅう)～後期(こうき)の環状(かんじょう)集落(しゅうらく)跡(あと)です。1980～1985年(ねん)（昭和(しょうわ)55～60）の間(あいだ)に、市営(しえい)野球場(やきゅうじょう)や陸上競技場(りくじょうきょうぎじょう)などの建設(けんせつ)に伴(ともな)い発掘調査(はっくつちょうさ)が行(おこな)われました。1999年(ねん)（平成(へいせい)11）には、火焔型土器(かえんがたどき)14点(てん)と王冠(おうかん)型(がた)土器(どき)3点(てん)を含(ふく)む、深(ふか)鉢形(ばちがた)土器(どき)57点(てん)が縄文土器(じょうもんどき)として初(はじ)めての国宝(こくほう)に指定(してい)されています。
火焔型土器(かえんがたどき)は、新潟県(にいがたけん)の縄文時代(じょうもんじだい)中期(ちゅうき)を代表(だいひょう)する土器(どき)で、王冠(おうかん)型(がた)土器(どき)とセットで出土(しゅつど)します。過剰(かじょう)なまでに施(ほどこ)された立体的(りったいてき)な装飾(そうしょく)から、日用品(にちようひん)でなく祭祀(さいし)用(よう)の鍋(なべ)と考(かんが)えられています。火焔(かえん)型(がた)・王冠(おうかん)型(がた)土器(どき)以外(いがい)には、信濃川(しなのがわ)流域(りゅういき)で特徴的(とくちょうてき)に出土(しゅつど)する土器(どき)や、北陸(ほくりく)・東北(とうほく)・関東地方(かんとうちほう)などからの影響(えいきょう)が見(み)られる土器(どき)があります。
また、附(つけたり)（付属品(ふぞくひん)）として、浅(あさ)鉢形(ばちがた)土器(どき)、土偶(どぐう)などの土(ど)製品(せいひん)類(るい)、石鏃(せきぞく)や石斧(せきふ)などの石器(せっき)、垂(たれ)飾(かざり)や石棒(せきぼう)などの石(せき)製品(せいひん)類(るい)、計(けい)871点(てん)も合(あ)わせて国宝(こくほう)に指定(してい)されています。